広島の御影石の謎 編・・・その2


前回の記事「墓石の価格~3つの謎・・・御影石の謎 編」では、
主に外国産の御影石の呼称について書きましたね。

今回は広島で人気の国産の墓石について突っ込んで書いてみたいと思います。

広島の墓石によく使われている御影石はどんな石種があるでしょうか?

まずは広島の墓石で人気の「国産御影石ベスト3」をご紹介しましょう。


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<<第三位>> 青木石(香川県産)
弘法大師が修行したといわれる香川県の丸亀市沖合に浮かぶ島“広島”という名前の小さな島で採掘される歴史ある御影石。淡い青みがかった色合いで上品な風合いを持つ石目で「大島石」や「庵治石」と並ぶ瀬戸内の銘石のひとつ。大島石の妹分のとうなイメージで、特に女性に受けの良い人気の御影石。“黒口”と“白口”の2種類に分けられ、青味がかった“黒口”の青木はとても美しく評価が高い。





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<<第ニ位>>庵治石(香川県産)
“御影石のダイヤモンド”とか“世界一高い御影石”という呼称が代名詞の天下の銘石。淡青色の細かい石目に鱗状のかすかな紋様が浮かびあがるのが特徴。この独特の石目は“斑が浮く”とも表現され、その美しさは他に並ぶものはなく世界的に見てもダントツ。この類を見ない風合いと美しさに御影石そのものの品質の高さを兼ね備えたまさに極上の銘石。庵治石で建てたい!という声は多いが、そのあまりにも高価すぎる価格により購入まで至る方はなかなかない。人気実力とも群を抜いているが高すぎる・・・ということで泣く泣く第二位。



jpn-iyooosima-2kyuu-2<<第一位>> 大島石(愛媛県産)
広島で絶大な人気を誇り、もっとも多くの建立実績がある鉄板の御影石。外国材が輸入される前の広島の墓石といえば、ほとんどこの大島石と言っても過言ではない。“御影石の王様”とも呼ばれ広島では最も愛されている。採掘される丁場ごとに微妙が石目が異なり、一口に大島石といってもかなりの種類がある。石目の美しさで細かくランク分けされている。青味が濃く、石目が細かく揃っているものほど上物。国内産の中では最高品質で気品と風格を感じさせるおすすめの御影石。





この3つの瀬戸内の銘石はいずれも四国の御影石ですね。

広島では議員石という国会議事堂に使われた銘石があります。

ありますが、茶系の粗目の風合いが和型の墓石よりも
どちらかと言えば洋風の墓石や建築材に向いてる風合いです。

四国の石で広島まで運搬するのは大変だったと思います。

昔は瀬戸大橋やしまなみ海道なんてありませんでしたものね。

でも船で運べば意外に四国と広島は近いです。

沿岸部には特に庵治石や大島が多く建立されていますが、
こういった流通の事情もあったのだと思います。

次回は大島石の呼称の問題について詳しく書いてみたいと思います。

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