広島で人気の墓石「大島石」を購入する際の問題について

前回の記事では広島で人気No,1の墓石「大島石」について書きました。

今日はその続きで、この大島石を実際に購入する際に
直面する諸問題について詳しく書いていきます。


この業界では時々、異常に安い大島石が出まわることがあります。

これは国内では販売できないレベルの赤みがかった原石を
中国の商社が購入し、日本では扱えないような薬品つかい、
加工処理をしたものを卸している可能性が高いです。

こういった安すぎる大島石は、建立当初は美しい青味があるものの、
建立後5年~10年経ったのちに、原石本来の赤味が出てきて、
錆色に変色する可能性が高く、決しておすすめできるものではありません。

大島石が小売店によって全然値段が違うのは
こういった裏事情があります。

私はいつも大島石をご希望されるお客様に、こう言います。

「大島は買われる側のお客様も、売る側の墓石店にとっても
一番むずかしい墓石です。本当に信頼できるお店だと
納得した上でないと大島石は買ってはいけません・・・。」


消費者側が大島石を買う上での最大の問題は、
「寸法」と同じく大島石の「等級表示」統一規格がないことです。

大島石の呼称の問題とは、前述したような本来は決して
一級材と呼べるランクのものでない原石でも、
 各石材店が勝手に等級を決めて販売できるところにあります。

当店では特級クラス以上の大島についてはできるだけ
「◯◯という丁場で取れた大島石です」とご説明しています。

原石の等級は、採れた丁場名と価格でしか本当のことをお伝えできません。

良心的な石材店が、本当に高い大島の原石を
適正な価格で「特級」と表示して販売していても、

非良心的な石材店が、見た目がきれいなだけで
実は薬品処理をしたような安い原石の大島を
「特級」と表示して販売していたとしたら・・・。

これを見分ける術は、残念ながらありません。
プロでも見分けるのは困難です。

次回の記事では、この問題を解決するには一体どうすればいいか?
この方法をお伝えしたいと思います。

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